初めてのひとり旅を計画している人も、ひとり旅の経験が豊富な人も、ギリシャのキクラデス諸島はぴったりの場所です。何百もの島々や小島が点在し、一度の旅ですべてを巡るのは不可能ですが、現地のフェリーを利用すれば、数週間の間にいくつかの島を気軽に巡ることができます。
ギリシャの島々の魅力は、それぞれに独自の文化、料理、そして個性があること。サントリーニ島でカルデラ越しの夕日を楽しんだり、ミロス島の異世界のような風景を探検したり、世界遺産のデロス島で遺跡巡りをしたりと、訪れる島によってまったく違った体験ができます。ミコノス島のナイトライフを楽しんだ翌日には、たった30分の移動でティノス島の静かな教会巡りへと切り替えることも可能です。
島々を簡単に行き来できるため、ひとり旅のストレスが軽減され、純粋に景色の美しさや雰囲気を楽しむことに集中できます。どの島も安全で、フレンドリーで、訪れる人を温かく迎えてくれるのも魅力。タクシー運転手がギリシャ語の基本フレーズを教えてくれたり、ホテルのスタッフが家族のように接してくれたり、レストランの店主が地元の名物料理を勧めてくれたりと、ギリシャの人々はとても親切で、特にひとり旅の旅行者を大歓迎してくれます。ビーチで隣に座った人や、ふらりと立ち寄ったお店の店主と会話を交わすだけで、旅先での特別な思い出が生まれるはず。旅の途中でさまざまな人と交流できるので、孤独を感じることはほとんどありません。
ひとり旅の醍醐味は、自分の好きなことを好きなタイミングでできる自由さ。ギリシャでは、ビーチで本を読みながらのんびり過ごすのも、伝統的なタベルナで地元料理をじっくり堪能するのも、古代遺跡を巡るのも、透き通ったエーゲ海で泳ぐのも、すべて自分のペースで楽しめます。プライベートプールでゆったりと過ごしたり、海辺のバーでカクテルを味わったり、町を散策しながら美しい建築を眺めたりするのに、旅の相棒は必要ありません。
キクラデス諸島には魅力的な島がたくさんありますが、今回はサントリーニ、ミロス、ナクソス、ミコノス、シロスを巡るルートをおすすめします。
旅の幕開けにぴったりなのが、サントリーニ島。カナヴェス・オイア・スイーツ(Canaves Oia Suites) のプライベートプールから、カルデラに沈む夕日を眺めてみませんか?岩肌をくり抜いた客室は、シャンパン付きの朝食、客室内マッサージ、ホテル専用ヨットでのクルーズなど、贅沢なひとときを演出してくれます。
次は、フェリーで約5時間かけてミロス島へ(この旅で最も長い移動ですが、リラックスできる船旅です)。ここでは、ドームズ・ホワイトコースト(Domes White Coast) のプライベートインフィニティプールでのんびり過ごしつつ、近くの絶景スポットを巡りましょう。特に、真っ白な崖と青く澄んだ海が美しいサラキニコ・ビーチは必見です。
次に訪れるのは、白砂のビーチが広がるナクソス島。ワイン好きにはナクシアン・コレクション(Naxian Collection)がおすすめ。家族経営のワイナリーで作られたワインを味わいながら、他の旅行者と交流できるのが魅力です。ナクソスタウンを散策したり、伝統的な水車を使ったパン作りを体験したり、プールサイドで本を片手にのんびり過ごしたりするのもおすすめです。
ミコノス島では、ゆったりと贅沢な時間を楽しみましょう。ノマド(Nomad)のプライベートプール付きスイートでハンモックに揺られながらリラックス。昼間はカロ・リバディ・ビーチ(Kalo Livadi Beach)でカクテルを楽しみ、午後はマッサージで癒されましょう。そして夜は巨大なバスタブに浸かって至福のひとときをお過ごしください。
旅の締めくくりに訪れたいのが、シロス島。ここでは、アリスティデ・ホテル(Aristide Hotel)でオーナーのオアナさんとスタッフが家族のように温かく迎えてくれます。館内のアートを鑑賞したり、新古典主義の街並みが美しいエルムポリを散策したり、透明度の高い海でタコを探しながら泳いだりと、さまざまな楽しみ方ができます。滞在のタイミングが合えば、かつての邸宅を舞台に開催される豪華な10品コースの晩餐会にも参加してみてください。
ひとり旅だからこそ、自由気ままにギリシャの島々を満喫できます。美しい景色と温かい人々に囲まれながら、自分だけの特別な旅を楽しんでみませんか?