一つの瞬間が、永遠の記憶となる。そんな特別な日、国際女性デーに、私たちはシャレーアイビー定山渓で新たなる旅を始めます。この日は、女性たちの力強さと美しさを称える日。シャレーアイビー定山渓は、そんな特別な日を彩る、贅沢なる拠点です。
ここでは、静寂と調和が満ち溢れ、自分自身と向き合うひとときを提供します。国際女性デーに、私たちは日常の喧騒から離れ、心と体を癒す至福の時間を楽しみます。シャレーアイビー定山渓は、その穏やかな美しさと贅沢な環境で、私たちの心を満たします。

シャレーアイビー定山渓

女将
山本 眞弓氏

ラグジュアリーホテル業界で女性として働いてきたあなたの経験や歩みについて教えてください。

最初のキャリアは声のお仕事です。コマーシャルのナレーション、地元 TV 局番組への出演、婚礼やイベン トの司会などを約 20 年勤めましたが、ご縁があり北海道のリゾートホテルに転職しました。客室数 380、 バンケットを含めて 11 の料飲施設、うちミシュランの星を所有するレストランが 3 つ、当時 LHW (Leading Hotels of the World)に加盟していたそのホテルは日々多くの賓客をお迎えしており接 遇に特化した部門に配属されました。入社翌年にサミットのメイン会場に選ばれて以降、国内外から 次々に大きな案件が入るようになり現場をとおしてホテリエとしてのスキルを身に着ける事が出来ました。未 経験ながらなんとかやってこられたのは、世界中から訪れる素晴らしいお客様に支えられ育てて頂いたこと。 その過程で根気よく指導し見守ってくださった上司や先輩方に恵まれたからだと思います。約 10 年勤務 し気が付くと管理職になっていました。キャリアのほとんどは宿泊部ですが 1 年間だけ料飲部で和食 3 店 舗を担当したことがあります。洋の文化が色濃いホテルという舞台で日本の良さをどのように表現すべきか 改めて勉強する必要があると感じ、着物の着付け、華道、茶道を学び始めました。今では館内のお花を 生け、お客様にお茶をたてることもあり業務にも少し生かせております。中でも茶道は和の総合芸術ともい われ非常に奥が深く興味深い世界です。一期一会の中でおもてなしの心を表現する考えとして「和敬清 寂」という言葉があります。心あたたかく仲良く和やかにいること。お互いを大切に思い尊び敬いあうこと。目 に見える清らかさだけでなく、心も清らかに美しくいること。何事にも乱されないどんな時にも動じない心を持つこと。華美ではなくても日本の良さ、和の魂を感じていただけるようなおもてなしを心がけています。 

もっと多くの女性の確保し惹きつけるために、ホテルがすべきことは何だと思いますか?

女性ならではの細やかな感性、母性を思わせるような優しさと温かさ、時にお節介と思われるくらいの面倒 見の良さ。これらは女性のほうが少しだけ得意でありホスピタリティを必要とするホテルにかかせないスキルで はないでしょうか。過去の経歴は重要ではなくその人が持つ力と行動力でどの時点からでも戦力になれる のでぜひ多くの女性にチャレンジして頂きたいと思っています。しかし、24 時間 365 日稼働するホテルで は、勤務形態が不規則になることがあります。子育てや親御さんの見守りのためにあきらめなければならな いとすれば残念です。お子さんと一緒に会社に来られる様な環境、子育てや介護をしながらでも働ける職 場に変えていく必要があります。これらの事はもはや性別のくくりではなく多様な人々が安心して働ける場を作る使命があるという意味です。障害を持つ方もいらっしゃるかもしれません。どのような方でも社会に貢 献できるグローバルな場所。それがホテルだと感じています。 

あなたに力を与えてくれるものは何ですか?あなたをやる気にさせるものは何ですか?

日常では巡り合う事のないお客様との出会い。接遇を通し人となりに触れ、様々な気づきや学びを得て 成長できたと感じられること。それらを若いスタッフへ伝えていく中でホテリエとしての経験を積み成長してい く姿を見られること。世界の一流をご存知のお客様に評価されるようなおもてなしが出来たと実感できるこ と。

あなたのホテルに関する興味深い事実や裏話、そしてあなたがホテルで最も好きなことを教えてください。

4 つの客室フロアは春夏秋冬がテーマになっており室内の色や模様も微妙に違います。客室には季節を 感じされる和名が付いておりますのでその意味合いを想像し日本の美しい四季を感じてください。